松岡徹展「ものたましき。」

松岡徹展「ものたましき。」

 この度、マサヨシ・スズキ・ギャラリーでは松岡徹(まつおか とおる)展覧会を開催いたします。
松岡徹は1968年愛知県岡崎市に生まれ、1992年に名古屋芸術大学を卒業、その年、愛知県一宮市の織部亭にて初個展を開催して以来、地元愛知を中心に作品を発表してきました。
 近年はドイツ、スペイン、オランダなど海外での発表の機会も増え、2001年愛知県佐久島でのグループ展以降は精力的に地域の子供達や市民の方々とのワークショップも開催しています。
 国内では久し振りのギャラリーでの個展となる今回は、大学在学中より制作を始めた紙による立体作品を中心に展示します。
 2000年以降、それまでの抽象的な作品から、より物語性に主体をおいた想像上の生物をイメージした具象作品に制作が移行する中で、今回は初期に多くみられた抽象的な作品に回帰しています。
 粘土をさわりながら、松岡徹の体から自然に生み出される形を大事に、ひとつひとつに作家の精神性を注入するかのように生まれた作品たち。
 形と表面そして作品を作る意味。作家はできるだけシンプルに今回の展覧会のための作品制作に向き合い、そして生まれた作品に作家は「モノタマシキ」と名付けました。 物に魂を込め、松岡式ともいえる紙を使用した独特な制作方法。
 今回、国内では久し振りとなるギャラリーでの松岡徹の個展をぜひご高覧下さいませ。
また、11月22日(土)18時からは、作家を招待してのオープニングパーティをささやかながら開催いたします。
どなた様でも参加していただけますので、お越し下さいませ。   

2008年10月 鈴木正義