大�浮ﾌぶゆき・田中朝子展「volatile colors-揮発する色-」

会期 ： 2010年5月8日（土）〜6月7日（月）

開廊時間 ： 12：00〜19：00 ［月・火・水曜日休廊］

オープニングパーティ ： 5月8日（土） 18：00より ※作家在廊

　この度、マサヨシ・スズキ・ギャラリーでは大�浮ﾌぶゆき・田中朝子による2人展「volatilecolors−揮発する色−」を開催いたします。
　共に大阪出身で大学では版画を専攻していた２人は、今では一般的な素材・技法の版画からは大きく飛躍し、写真・映像・彫刻といった様々な手法で自らの版画表現を追求しています。
　近年、大�浮ﾌぶゆきは「溶ける」という行為に注目し、溶けていく絵画や物質を制作しながら、自らの認識があいまいになっていく事であらわれてくる新たなイメージを表現しています。
　また田中朝子の作品からも共通のテーマを感じとる事ができます。ただし田中朝子の場合は「溶ける」ではなく「消える」という表現の方が近いかもしれません。
　共に目の前の色や形が消失していく現象の中で新たにあらわれてくる新しいイメージ。そこには「何がリアルで何がフィクションなのか？」情報化された現代社会を生きる私達に、 リアリティを自覚化させようとしているようにも思われます。
　どうぞ、大�浮ﾌぶゆき・田中朝子展「volatilecolors−揮発する色−」で２人の作家の仕事を是非この機会にご覧下さいませ。 また5月8日（土）18：00からは作家を招待してのオープニングパーティをささやかながら開催いたします。どなた様でも参加していただけますので是非お越し下さいませ。

2010年4月 鈴木正義